物流求人が熱い！ DX推進で進化を続けるロジスティックスの未来に期待！

今、物流業界はニューノーマルな時代においても安定的な発展を遂げている業界として、求職者や投資家から注目されています。さらに、積極的なDX推進などで飛躍的な成長を目指す物流企業にはより多くの関心が集まっています。

そこで今回は物流業界の動向と、DX推進によるロジスティクスの未来について紹介します。

物流は企業や個人が経済活動を行ううえで欠かせないものです。さらに昨今ではネット通販の拡大に伴い、さらに物流業界への需要は増加しています。

経済産業省の発表によると、2019年のBtoC（消費者向け）電子商取引の市場規模は前年比7.65%増の19.4兆円に拡大しました。特に衣類や食品などの物販系の市場規模は8.09%増加と、その市場規模を大きく拡大しています。

物流業界は従来から安定的な求人ニーズがある業界ですが、通販の拡大がさらなる求人の増加につながっています。
少子高齢化による生産人口の減少の影響もあり、必要とする人員を確保できないケースさえ、目立つようになってきました。厚生労働省の「職業安定業務統計」によるトラックドライバーの有効求人倍率は2019年4月時点で2.68倍と、全業種の1.35倍よりはるかに大きな数字となっています。
ニューノーマル時代においても常に必要とされる物流は、将来にわたって安定している業界といえるでしょう。

DX（デジタルトランスフォーメーション）とは、デジタル技術の普及で生活をより良いものにすることを意味します。企業にとっては、データやデジタル技術を活用してより良いサービス提供を行うための「変革」を行うことになります。

経済産業省もDX推進に取り組んでおり、2018年には「DX推進ガイドライン」を取りまとめました。また、DX推進の前提となるIT化を進めるため、IT導入補助金を設けています。

物流業界においても、DX推進によって業務効率化を図って生産性を向上させることで、人手不足などの課題の解決を図ることが期待されています。また、これまで属人化されていた業務の標準化が可能となれば、安定的に高品質なサービス提供できるようになります。

たとえば、商品管理や発送管理はデジタル化によって、商品管理の効率化を図ることが可能。AIを活用して道路状況や天候からその日の最適な配送ルートを選定できれば、ドライバーの運転時間が短縮され、残業の削減につながるとともに燃料費も抑えられます。
また、将来的には法整備の問題もありますが、ドローンによる配送やトラックでの自動配送といったことが可能な時代がやって来るかもしれません。

このように物流業界ではDX推進に取り組んでいる企業も多く、京葉流通倉庫もその一つです。3PL事業者としての枠から一歩踏み出し、サプライチェーンの効率化にも貢献しています。

京葉流通倉庫では、DX推進によって、機械による自動化や作業補助が行える業務を増やし、作業スピードの向上やコスト削減を実現。また食品などはトラック入構システムを導入して、冷蔵倉庫からそのままトラックに積み込み作業ができる体制をとるなど、品質管理の追求や物流の効率化を図っています。
出版の分野においては、自社開発による「K-Web」システムの提供によって、リアルタイムで倉庫の在庫の確認ができるようになり、納期の短縮や受注業務の標準化などを実現しています。

また、ピッキングに活用するAMR（自律型協働ロボット）の導入も進んでおり、AGV（無人配送ロボット）なども含め、さらなる省人化・効率化が検討されています。
今後は5Gを活用したさらなるDX推進に取り組んでいくことでしょう。

人々と社会を支える物流は、どのような時代においても必要とされる、世の中になくてはならない業種です。
未来を見据えたDX推進によりさらなる発展をとげていく物流業界に今後も注目しましょう。


【出典】
経済産業省「電子商取引に関する市場調査」（2019）
厚生労働省「職業安定業務統計」（2019）
経済産業省「DX 推進ガイドライン」（2018）